自毛植毛の種類
マイクロ・グラフト植毛
1959年にアメリカのオレントライヒ博士の開発により広まった、パンチ・グラフト植毛は、後頭部から採取した移植部位(ドナー)を毛髪10本以上含んだ3~4mmの大きさに分けて移植していたため、どうしても隙間が目立ってしまいました。
しかも、細かい髪の向きなどの調節ができなかったため、不自然さが残る仕上がりとなってしまいました。 その次に1990年代開発されたのが、パンチ・グラフトより単位の少ない毛髪3~6本をひとかたまりのグラフトとして植毛する「ミニ・グラフト」でした。
そして最近では、ミニ・グラフトよりも小さいグラフトにした「マイクロ・グラフト植毛」へ進化しました。この進歩により、繊細な髪の流れや密度の濃い植毛が可能になり、より自然な仕上がりが実現できるようになりました。このマイクロ・グラフトの発展により、現在ではパンチ・グラフトはほとんど使われなくなりました。
このマイクロ・グラフトは、薄毛になりにくい後頭部から長さ10~20cm×幅1cm程の頭皮(ドナー)を切り取ります。切り取った後の後頭部はすぐに縫い合わせます。そして採取したこのドナーを毛髪1~2本単位、1mm程度に株分けしたグラフトを、医療用針や器械で一本一本植毛していきます。
移植するグラフトが小さくなった分、医師による作業が緻密で高度になり、手間も増えたので、時間もかかるようになってしまいました。患者の負担も増えましたが、仕上がりに関しては以前に比べ、格段によくなりました。